仙田地区の集落の紹介
|
|
心温まる辺境の地 小脇集落 |
仙田郷の最南端、松代地域に隣接する場所に位置し、路線バスも走っていない最奥の集落
です。しかし、厳しい環境だからこそ、他の集落以上に人々は助け合って生活してきまし
た。
山に囲まれ馬蹄のような形をした集落は、徒歩数分で一周できる広さ。辺境の集落をゆっ
くりと散策すれば、時を忘れた穏やかなひと時が感じられます。 |
|
|
|
美しい絶景残す 高倉集落 |
仙田郷の南東、交通環境も含めて奥深い場所に位置し、仙田郷では最も古い集落である
と伝えられます。明治末期には78戸、500人近くの大集落でした。高倉に向かう道を進めば、
室島集落から脇にそれて人家はまったく見られなくなり、所々で狭くなったり、蛇行した
り、道路脇に流れ落ちる湧き水に遭遇したりと、ちょっとした秘境気分が味わえます。 |
|
|
|
社寺の歴史薫る 室島集落 |
仙田郷で唯一の寺院「相国寺」のある要衝の地です。同寺の創立時は明らかではありま
せんが、寛永三年(1626)上野(川西地域)の長安寺六世の存応和尚により中興されたと言
われています。元禄年間には仙田郷最大戸数をほこり、社寺を中心に繁栄した集落には
仙田郷で最初に設けられた学校があり、仙田小学校を名称としました。明治6年に開設、38
年には高等科を併設し、名実ともに仙田郷の中心校でした。集落内には室島城山を始め多
くの社寺跡も残り、往時の繁栄を偲ばせています。 |
|
|
|
古き良き時代の郷愁漂う 田戸集落 |
仙田郷の東側に位置し、現在の国道252号線が開通する以前の旧道が集落内を通っていた
ため、昔から十日町と柏崎を往来する人々で賑わったとのことです。
正保2年(1645)『越後国絵図』に「百十八石余」と記載されているとおり、仙田郷14ケ村
の中では群を抜く石高の多さであったといい、また、位置的にも仙田村の東の玄関口で
あったこともあり、郵便局や学校、駐在所が次々と設置され、村行政の中心だったそうで
す。
石仏や十二社内の巨大な二本杉、整った段上の田畑を見て回ると、往時の戸数の多さが
感じられ、古の郷愁を感じることができます。 |
|
|
|
今も昔も仙田郷の中心地 中仙田集落 |
国道252号の南側に位置し、仙田郷の中心的な役割を担ってきました。仙田郷の真ん中に
あるから中仙田と呼び始めたのは想像に難くありませんが、他にも諸説があるようです。
昔から十日町と柏崎とを結ぶ街道の中心として栄え、出張してくる役人や商人相手の旅館
もあり、往来する人々で大いに賑わっていたそうです。
道の駅「瀬替えの郷せんだ」は、当集落にあり、様々なイベントが催され、地域活性化の
拠点となっています。 |
|
|
|
屈指のパワースポット 赤谷集落 |
「アカタニ」と正式名でいうのは近年のことで、昔は「アガッタン」と呼ぶ人の方が多
かったと言われています。
赤谷城山の存在や、大ケヤキ付近で渡し船が行き来していたことからも、十日町と柏崎を
結ぶ交通の要衝であったことが窺われます。
十二神社境内にある新潟県天然記念物の大ケヤキは、坂上田村麻呂が東北征伐の帰途に
戦勝を記念して植えたものと伝えられており、戦いの神様として、古くから近郷の信仰を集
め、近年では高校野球関係者の参拝も多いようです。
また、江戸時代末期に、曹洞宗大本山永平寺63世として昇住し、曹洞宗の近代化に尽力し
た滝谷啄宗禅師は集落の出身で、その碑が建立されています。 |
|
|
|
ホタル飛び交うそばの里 岩瀬集落 |
集落を流れる渋海川は岩盤の露出しているところが多く、出水するとすぐに急流となる川
であることから、そこに岩瀬の呼び名が生まれたと言われています。
ひと昔前、渋海川には舟運が行われていて、長岡から上ってくるのを小国舟道と呼び、
その終着点岩瀬集落は、日用雑貨品などの受け取り人足が出入りして、とても賑わったと
いいます。
今、集落内に「ホタルの里公園」が整備され、田んぼではホタルが飛び交っています。
また、秋には集落あげての「岩瀬そば祭り」が開催されています。メディアにも取り
上げられるこのイベントには、遠く県外からやってくる人も多くなりました。 |
|
|
|
信仰心の篤さ物語る 大白倉集落 |
集落内にある十二社境内には、二十三夜塔(享和元年)や双体道祖神など六基の文字塔・
像塔があります。大日如来の像塔は珍しく、特に金毘羅さまの像塔(文政7年)は市内で唯一
のものです。
延命地蔵や庚申・疱瘡など多くの石塔も祀られており、信仰の篤いところだったことを
示しています。
1月の中旬に行われる火祭り「バイトウ」は、一年の無病息災と方策を願う伝統行事で、
奇祭として知れ渡っています。 |
|
|
|
「美しい日本の村」に選ばれた 小白倉集落 |
「第5回美しい日本のむら景観コンテスト」で最優秀賞にあたる『農林水産大臣賞』を
受賞した、谷あいの斜面に寄り添うように軒を連ねている集落です。
旧小白倉小学校校門付近にある「カスミザクラ」は、地上2.2mより東西二幹に分岐し、毎
年4月下旬に見事な花を咲かせ、市の天然記念物に指定されています。
また、集落民が秋の収穫物を持ち寄って一杯呑みながら「野菜自慢」をしたことがきっか
けとなって始まった「白倉自慢会」は、育てたかぼちゃの大きさを競い合うジャンボかぼ
ちゃコンテスト、鯉こくや杵つき餅が楽しめる屋台等も楽しめ、市内はもちろん、県外から
も多くの人が訪れる人気のイベントになっています。 |
|